ほうびの屁

初会の座敷女郎プイとの仕損ひ、若者引被り、旦那御免出物腫物処嫌はずと天窓を掻けば、客も去る者にて、ひつたものこいとの事か、コリヤ放屁を遣るぞと、一分はづめば、ふそくは無い、粋様と頂き、サア御床に致しませうと出て行く廊下、女郎も何喰はぬ顔で継いで出で、上草履ゆたかに鳴らして呼び掛り、八兵衛や働いて遣つたによ。(鹿の子餅)