蓄妾

支那人は公然と蓄妾する。

殊に豪族大官になると、第二第三、第五、第六とその多きをもつて誇としてゐる。

勿論、正妻も承知の上で、同一邸内に一室を与へられて同居してゐる。

花嫁の実家では、花嫁があまりシャンでない場合には、小さい時から買つてある小女を侍女として、一人、乃至は二人を付添として花嫁と一緒にやるのが普通である。つまりこれはお妾である。

花嫁とお妾とを一緒に貰ふ事になるので、支那人の花婿さん仲々大持てである。

が近頃では支那の女も偉くなつて、蓄妾条件なんといふものを亭主に提示して、賛成させてゐるといふ。それにそると、

一、正妻のいふ事は無条件に服従のこと、

一、一ヶ月三回以上、妾と逢はないこと、

一、妊娠したる時は追放すること、