支那では男の××の事を『小和尚』といふ。
流石は文字の国だけあつていふ事が巧い。
小和尚─小坊主なのであるから。
また『家雀児』ともいふ。
『春洞』といふのは女子の××をさしていふ。これなぞもなかなか巧い事を支那人はいふ。
この『春洞』といふ文字について、往年支那人が日本に見学にきた時、ある大商店の扁額に春洞筆と書名してあるのを見て、クスクスと笑ってゐたといふ、その支那人は女子の××を想起したからである。最もこれは日本人の書家の雅号だつたのだが、国が異ると、とんでもない失敗があるものだ。